財務の安定化、信用力の向上に!キャッシュフローのメリットをご紹介

2025.06.10

税務トピックス

キャッシュフローとは、経営にかかわるお金(キャッシュ)の流れ(フロー)を指します。お金が入ってくることをキャッシュ・インといい、たとえば「売上の入金」「不動産などの資産売却による収入」「補助金の受給」などのほかに、借入による資金調達も含まれます。
一方、お金が出ていくことをキャッシュ・アウトといい、「仕入代金の支払い」「不動産などの資産購入による支出」のほか、借入金の返済などがあります。

【現金での収支】 = 【現金での収入】 - 【現金での支出】

キャッシュフローを把握するメリット

キャッシュフローを把握する主なメリットは、
「財務の安定化」「信用力向上そして「会社の成長」につながることです。

会計財務状況が安定

問題点を把握し、財務の改善策を立てやすくなります。
金融機関からの信頼
資金管理の意識が高い会社として、金融機関から信用が高まります。
会社の成長
借入金を減らす、手元資金で迅速に投資するなどより自由となります。

キャッシュフロー計算書とは?

財務三表それぞれの違い

・貸借対照表
決算の締日(一時点)における資産・負債・資本などの残高で、財政状態を表す書類
・キャッシュフロー計算書
経営で最も重要な資金繰りを振り返ることで問題点を把握し、財務の改善策を立てやすくなる書類
・損益計算書
会計年度の間(一期間)に、いくらの売上や支払があり、いくらの儲けがあったのかを表す書類

貸借対照表や損益計算書では表示されない、お金の流れを表示するのがキャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書作成と使い方

① キャッシュフロー計算書を作成して、お金の流れを把握する
② キャッシュフロー計算書を分析して、問題の原因と対策を考える
③ 資金繰り表を作成して、将来の資金の流れや余裕度合いなどを予測する
④ お金の流れを改善する対策を資金繰りに反映させる

キャッシュフローを見るポイント

赤字の項目がある場合は、以下を確認します。
・ 投資金額を回収できる見込みはどうか
・本業のお金が不足した理由は何か
・本業での儲けをどのように確保するか

次のような経営者にキャッシュフロー経営がおすすめ!

・スタートアップやアーリーステージなどの若い経営者
・資金繰りが忙しい経営者
・ 成長意欲が高い経営者
・お金の流れが見えにくいと悩んでいる経営者

記事製作:経営革新等支援機関推進協議会