建物も「即時償却」の対象に! 中小企業の大型投資を後押しする 『大胆な投資促進税制』が2026年度創設

2026.10.20

税務トピックス

2026年度税制改正で、建物を含む大型投資を後押しする「大胆な投資促進税制」が創設されました。一定要件を満たす投資計画は、即時償却または税額控除を選択できます。活用を検討する企業は早めに確認しましょう。

制度の概要

大胆な投資促進税制は、正式には「特定生産性向上設備等投資促進税制」といい、国内投資の拡大を通じて企業の「稼ぐ力」を高めることを目的とした税制です。これまでの設備投資税制では対象になりにくかった建物も、一定の要件を満たせば即時償却または税額控除の対象になります。ただし投資計画の期間中、他の設備投資減税とは併用できない点にご注意ください。

対象業種 幅広い業種が対象
※風俗営業等の用に供する場合など一部業種を除く
対象者 青色申告書を提出し、投資計画の確認を受けた法人・個人
対象設備 機械装置、工具、器具備品、建物、建物附属設備、構築物、一定のソフトウェア
要件 以下の要件を満たすことについて、経済産業大臣の確認を受けた上記種類の設備
・投資利益率:年平均15%以上
・投資下限額:中小企業者等は5億円以上
・投資計画が取締役会等の適切な機関の意思決定に基づくもの 等
措置期間 令和11年3月31日までに投資計画の確認を受け、確認日から5年以内に取得・事業供用
措置内容 即時償却または税額控除7%・・・機械装置、工具、器具備品、一定のソフトウェアなど
即時償却または税額控除4%・・・建物、建物附属設備、構築物
※税額控除は法人税額の20%が上限です。
ここがポイント!建物も対象に

この制度の大きな特徴は、建物も即時償却・税額控除の対象に含まれる点です。たとえば、工場・倉庫・店舗など、事業に必要な建物を含む大型投資を行う場合、要件を満たせば大きな税負担軽減につながる可能性があります。ただし、建物のみの投資計画は対象外となりますのでご注意ください。

申請のながれ
STEP1
投資計画の策定
取締役会等で決議
STEP2
事前確認書の取得
税理士・公認会計士に依頼
STEP3
確認申請・確認書の取得
所轄の経済産業局へ申請
STEP4
設備の取得・事業供用
確認日から5年以内
STEP5
税務申告
確認書・事後照合書を提出

※ 申請にはGビズIDプライムアカウント取得が必要です

大胆な投資促進税制は、建物を含む大型投資で税負担の軽減を受けられる制度です。中小企業者等でも投資下限額5億円以上などの要件があるため、早めにご相談ください。

記事製作:経営革新等支援機関推進協議会